ダンケシェーン! ぼくのまち

13階建てのマンション

妄想 , ,

DSBM_354

いま住んでいるマンションは13階建てのわりと大きなマンションで、管理人さんも定年を過ぎた初老の男女が5〜6人くらいいて、シフトを組んで交代で常駐しているらしい。

管理人達は月に一度、同じ日に出勤してきて、前月の情報交換をするための定例会のようなものを開いている。会議が終わると彼らは各階から暇そうにしている住人を4人づつ駐車場に集め、その人らを階数順に並べて、「七並べ」のような遊びをしている。

近隣の住民たちは、このマンションをトランプマンションと呼び、近所の道端ですれ違うマンションの入居者を哀れんだ目で見ている。言わずもがな、ボクも哀れんだ目で見られているうちの一人だ。

ある日ボクが1階でエレベータを待っていると、13階から降りてきたエレベータの中から王様の格好をした老翁が、ゴミ袋を片手に出てきたので、ぼくが「こんばんわ」と挨拶をしたら、「うむ。」と偉そうに返してきやがったので、尻を軽く蹴飛ばしてやった。

という妄想。

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